TBSラジオ TALK ABOUT

2019.10.19

◎ラジオ文字起こし記事

◎Mrs.GREEN APPLE出演部分のみ

◆DJはDa-iCE工藤大輝さん◆

DJ「今日は特別企画、この皆さんとお届けします!」

大森「Mrs.GREEN APPLEボーカルギター大森元貴と」

藤澤「キーボードの藤澤涼架と」

髙野「ベースの髙野清宗が解説!」

ミセスMrs.GREEN APPLEの音楽が出来るまで!

DJ「あは〜wスゴイばっちりですぅ〜!ありがとうございます、よろしくお願い致します」

ミセス「よろしくお願いしまーす!」

DJ「何を隠そうトークアバウトで、ここまでガッツリ音楽特集やるの、たぶん初めてです」

藤澤「あー嬉しい!」

DJ「個人的にはめちゃくちゃ楽しみにしております」

ミセス「ありがとうございます」

DJ「ということで、本日は特別企画と申しまして、発売されたばかりのニューアルバムAttitudeを中心に、Mrs.GREEN APPLEの音楽がどんなふうに出来ているのか、というそんな話を聞けたらと思っております。よろしくお願いします」

ミセス「よろしくお願いします!」

DJ「リスナーの皆さんから沢山質問がきているんですけども、今後ろでかかっております、CHEERSのことに対してもきてます!」

私は朝昼夜ずっとCHEERSを聴いているぐらいすごく大好きなんですが、どういうタイミングでCHEERSのような明るくて元気が出て前向きになれる曲を書いたり思いついたりするのか気になります

CHEERS

CHEERS

DJ「CHEERSは乾杯というタイトルですけども、このテーマを作ろうと至ったのはどういった経緯からだったんですか?」

大森「普段は僕、大森が楽曲を作ってるんですけど…まぁ、ぶっちゃけると、Attitudeというアルバムがすごく暗いアルバムが出来たなと思って(笑)」

DJ「あはは(笑) トータルで、バランス的にね」

大森「そう、楽曲が出揃った時にすごい内省的なアルバムが出来たなと思って…だからCHEERSは最後に書き下ろしてるんですけど、こういう弾けた曲もないと、僕ららしさがもうちょっと、もう一押しだったなみたいな感じで作っていきましたね、CHEERSは」

DJ「この曲に関しては意図的に明るい曲を作ろうと」

大森「そうですそうです」

DJ「テーマはアレなんですか?先に出てくるというか、テーマを決めてから曲を作り始めるんですか?」

大森「どうなんですかね…自分でもちょっと良く分かんないんですけど(←)」

DJ「(笑)」

大森「僕 全部いっぺんにやるんですよ」

DJ「同時に出てくる?」

大森「テーマもデモ作りもメロディー作りも全部いっぺんにやるので、まぁそうですねだから…イメージからなんでしょうね。こんなイメージ、MVじゃないけど、1枚絵じゃないけど…なんかそんなところから始まるんだと思います」

DJ「なるほど。最初そうやって作り始めるときに、何となく皆さんの中でどういうアレンジにしようとか決まってたりするんですか?」

藤澤「これはもう完全に大森がパソコンでね、ギターを実際に弾いてベースを弾いて、キーボード持ち込んでドラム持ち込んでって感じで、音源を一回デモ作りで完成させるので、ジャンルとか曲の感じとかがちゃんと完成されたものを僕らも一回聴かせて貰うので、割ともう大森の中で完璧に仕上げるみたいな感じが強いですね」

大森「そうですね、はい」

DJ「ある程度出来たところから皆さんで肉付けしていくみたいな」

藤澤「そうです」

髙野「そうですね」

DJ「なるほど。こんな感じでお話を聞いて行こうと思うんですけども、ここからはですね、僕が個人的に気になっている、この曲が出来るまでの話を聞いていきたいと思います!…ちょっと後で聞きたいこといっぱいあるんですけども(笑)

ミセス「(笑)」

DJ「まずは聞いて欲しいです!曲紹介お願いします!」

大森「はい、ロマンチシズム」

ロマンチシズム

ロマンチシズム

DJ「この曲が出来るまでのお話をちょっと聞いていきたいと思うんですけども、まずは!皆さんの音楽が出来るまでのざっくりとした流れを教えて頂けたらなと思うんですけども、どういう風に作っていきますか?最初は」

大森「まず僕が作曲をしますね。先ほど藤澤が言っていたように、もう全部、そのアレンジというかギターもベースもキーボードもドラムもこういう風に弾いて欲しいっていうのを、マスタリングって言って音を納品するギリギリの状態まで僕は仕上げるので、それをメンバーに聞いてもらって。メンバーはそれを耳コピするんですよ、楽器を。そこでアレンジの変化とかが各々あって、レコーディングに臨むっていうのが僕らの流れですね」

DJ「作曲はどこから作り始めることが多いですか?曲によりますか?」

藤澤「パート…?」

大森「パートねぇ…何て言ったら良いと思います?笑」

藤澤「ほとんど大森さんが作ってますからね笑」

DJ「ほぼ同時的なパターンもあるじゃないですか」

大森「あぁ、ほぼ同時ですね。リズムから基本的に…まぁテンポから決めますね。もう頭の中で何となくイメージが出来てるので。ドラムこんなもんだろうとか、ギター、ベースとか入れて行って、ひとりセッションの如くワーっと最後までオケ*1を完成させて。で、まだ歌詞が決まってないのにマイクを用意して、歌っていくんですよね。そこで導かれるようにというか、歌われるメロディーと出てくる歌詞で作って、っていうのが基本的にはそうですね。だからなんか歌詞をこういうテーマで、こういう風なメロディーで、とかで悩んだことは無いですね。割とそういう変な作り方してます」

DJ「じゃあ歌詞も流れで歌ってるやつそのまま採用したりってことがやっぱり多い?」

大森「そう意外とだから自分で出来上がって改めて見て『あぁ、こういう事歌ってるんだ』って自分でハッとするぐらい。そういう事が多いですね。だから、自分とは違う誰かがきっと自分の中に…(笑)

DJ「舞い降りて?!(笑)」

大森「なんかゾーンがあるんでしょうね。でも本当にそれぐらいですね」

DJ「なるほど。なんか展開が多いじゃないですか、ミセスの曲は。それも「ここでこういう展開をしよう」ってあらかじめ決めるのか、それとも「コレ思い付いたからやろう」みたいな感じなのか」

大森「あぁ…でも思い付いたからやろうがあるよね。でも基本的に、曲作ってる時に飽きてきちゃうんですよね、すぐ飽きてきちゃう

DJ「(笑) はいはい、わかります(笑)」

大森「飽きてきてこう、ボツになっていく楽曲…たぶんメンバーは分かると思うんだけど」

藤澤&髙野「あー(頷)」

大森「凄い良いメロディーじゃん!って横で藤澤が言ってくれてても、飽きちゃったからもうこれ以上出てこないやって言って終わるパターンがいっぱいあるんですけど、たぶん飽きてきた時に違う変化球を、ここに刺激が欲しいなっていうタイミングがその目まぐるしさのタイミングと同じなんですよね。曲に飽きが僕自身来ないように作ってんのかも知れないですね」

DJ「使ってる音とかも急に打ち込みっぽくなったりとか」

大森「そうなんですよ。全然セオリー通りじゃないというか。割とアイディアな感じですね」

DJ「(僕は)それがめちゃくちゃ好きっていうね、ことなんですけども」

大森「ありがとうございます」

DJ「あと作詞についてもメッセージが来てて、

どんな時に歌詞を書いてますか

っていう質問がきてます。ちなみに自分の青春や経験を書く事もありますか?ということで。まずはその、どういう…メロディーと同時進行で出てくることもあると思うんですけど、それを完成させるにあたってどういう風に書く事が多いんですか?」

大森「どう…(悩)」

DJ「家ですか?」

大森「家です。家って言うか作業場なんですけど。そこで作ってますね。普段生活していてメロディーが思い浮かんだりっていうのをボイスメモしたりって言うのもあるんですけど、でもそれやっちゃうとキリが無くなっちゃうので、作業部屋に着いて、作業部屋の椅子に着いてイメージが湧いてくるようにしてますいつも。だから割と、よし作るぞ!っていう時に作ってるって感じですね。わぁ作んなきゃ、っていう感じはあんまり無いですね」

DJ「歌詞とかあの…最近とかお忙しいと思うんですけど、追いつかなくなったりしませんか?そんなことは無いですか?」

大森「んー。まぁでも、忙しいとはまたちょっとアレかも知れないですけど、インプットが無いとアウトプットが出来ないのは単純にそうだと思うので…それは思いますね。メンバーとちょっと些細な事でもお出掛けしたりとか、本当にゲームでも何でもいいんだけど、そういうインプットみたいなものは日頃意識してるかも知れないですね」

DJ「何か吸収した上で…」

大森「そうです、デモの段階から歌詞も全部もうフィックスでほぼ決まっているので…フィックスてかもう…そう、凄く決まってるので。歌詞であんまり行き詰まったり、出てこないっていうのは無いかも知れないですね」

藤澤「結構だからもう、デモ作りを今からやりますってなってから完成させるまでが凄く早いイメージがありますね」

大森青と夏っていう楽曲は、あれはもう集中してたんで、僕じゃない人が作ってると思うんですけど

DJ「あはは(笑) 語弊が!語弊が生まれますよ」

大森「そうですね、僕が作ってるんですけど(笑)。青と夏は2時間とかで作ってて、ENSEMBLEっていうアルバムに入ってるPARTYっていう曲あるんですけど、あれたぶん30分とかで作ってるんすよ」

DJ「マジっすか?!」

大森「そうなんですよ、そういう事が起こるんですよ」

DJ「ゾーンに入ってるんですね」

大森「そうなんです。でもゾーンに入ってないと1週間、2週間かかる曲ももちろんあるんですけど」

DJ「30分はもう…精神と時の部屋*2入ってますね」

藤澤「あはは(笑)」

大森「ほんとにそうですよね、ホントにそう思います。そういうターンもあるってだけですけど」

DJ「そういう感じで曲を作っていくって事ですけども、次は編曲ですね。編曲がそもそも分からない人が居ますか?何て言ったらいいんですかね…」

大森「でもまぁ色付けじゃないですか、音の」

藤澤「あー」

大森「アコギ1本で、メロディーだけで歌ったものに対して、ベースとかギターとかドラムとかキーボードの音を入れるっていう行為がもう編曲になるわけですよね」

DJ「そうですね」

藤澤「飾り付けをしてね」

大森「そう、飾り付けをしていくっていうのが編曲だと思うんですけど」

DJ「だからあの作詞作曲の人って割とクレジットに載るじゃないですか。僕意外と編曲の人を見るのが凄い好きで」

大森「へ〜!面白い」

DJ「編曲の人ってすごいキーじゃないですか」

大森「でもホントにそうだと思います」

DJ「ジャンルを作っていく流れの中で」

藤澤「イメージ付けになりますからね」

DJ「はい。だってミセスさんの曲も色んなところで面白い楽器使ったりだとか、色んな展開とかってこれ編曲じゃないですか。それがやっぱり凄いなと思うんですけども、例えば(ロマンチシズムの)冒頭にダイヤル回す音?入ってるのとか、あれもう別に普通に曲作ってたら入れないと思うんですよ」

大森「はいはい」

DJ「それを敢えて入れるとか、そういう細かい音のチョイス?みたいなとかってみんなで話し合ってくんですか?それともそれももう何となく入れちゃう、みたいな?」

大森「いやぁ…それももうデモから入ってるよね」

藤澤&髙野「ねー」

藤澤「入れてるよね」

DJ「マぁジっスか…???(驚愕)」

ミセス「(笑)」

大森「入ってると思います」

藤澤「ねー。入れてるよね」

DJ「いーやいやいや…」

藤澤「青と夏とかもね、結構色んな音がね、」

大森「蝉が鳴いてたり」

藤澤「もうデモの段階で元貴がね」

髙野「そうね最初のタイミングで、あぁこれ夏の曲だ、ってすぐ分かるくらい」

DJ「そぉっかぁ……」

大森「やっぱり情景作りですよね。編曲ってホントに色付けだと思うので、夏の曲を作りたいなと思った時に夏の音を入れてしまえば良いんじゃないかと思い付いたタイミングで入れたくなっちゃう。それをやってるんでしょうね、きっとね」

DJ「そう言う事ですよね。あと個人的に聞きたいこと僕ありまして。ボーカル、めっちゃ積むじゃないですか」

藤澤「あ〜!」

大森「いや…………ハイ(認)」

藤澤「あはは(笑)」

DJ「あ、積むっていうのは重ねるってことなんですけど」

大森「ボーカルをいっぱい録るってことですね」

DJ「Bメロで最早ダブるとか、あとオクターブ上も居ますよね?」

大森「居ます居ます、オクターブ下も居たりしますね」

DJ「僕のイメージなんですけど、あまりバンドの方々って結構1発で行くことを重要視する人が多い傾向にあるんじゃないかと思ってたんですけど…R&Bとかの人達はめっちゃ重ねるんですけど、なんかそっちに近い積み方をされてるなって僕は勝手に思ってしまっていて」

大森「おおすごい、嬉しい。ありがとうございます」

DJ「それって何か理由とかあるんですか?」

大森「好き…だからじゃないですかね?」

DJ「(笑) 」

大森「音像ですかね、耳心地が良いみたいなそういう事だと思うんですけど。聴いたときに、うぉ面白い!と思えるものはとにかく…勿論引き算もしながらですけど…とにかく入れていきたいなって思っていて。バンドだから、ボーカル1人だからって声が1人って言うのは、きっと音源としてそれはそんな事無いなって思って。それは固定概念なのかな、というか。いっぱい積んじゃえと思って録ってますね。ただ積むのってホント大変で、1曲にボーカルが13時間とか掛かるんですよ」

DJ&藤澤&髙野「あはは(笑)」

DJ「僕も聴いたらめちゃくちゃ積んでらっしゃると思って」

大森「同じフレーズ、同じ音程のを2本録って、2回録ってってことは4声とかでハモったりしてるので大変な数なんですよね」

DJ「プラスオクターブ上下入れて、ハモも上と下いって」

大森「そうですそうです。だからまぁロマンチシズムと僕のことはとにかく積んでるんですけど…。ボーカルのそういった音像を意識して貰えると、僕としても報われるというか」

DJ「でもやっぱスゴイ耳に残る厚みというか」

大森「ありがとうございます」

DJ「逆にこうちょっと静かな曲は、敢えて1本で行ったりとかされるじゃないですか。それもアルバム通して差がちゃんと見えて良いなっていう風に思うんですけど」

大森「ありがとうございます」

僕のこと

僕のこと

DJ「リスナーのみんなからも沢山お便りが届いております」

藤澤「ありがとうございます」

女の子がドラムだと何か違うことはありますか?

髙野「これは…まぁ僕リズム隊なので、感じる事を言うと、ちょっと煌びやかさがあるというか…うーん…難しいですけど」

大森「変な…何て言うんですかね、語弊がありますけど、ちょっと軽やかで…軽いんですよね、ビートが。女の子の方が。なんかその女性が叩くドラミングの独特なリズム感っていうのが男性とは違ってあって、そういう部分では確かに違いはあるけど、メンバーに女性が1人居るっていう意味では、何も思った事が無いです

DJ「(笑) 」

大森「何かある?だって…」

藤澤「…無いっすねぇ(笑)」

DJ「無かったぁー!」

藤澤「まぁ、向こうがよっぽど気を遣ってくれてるのかも知れないけど」

大森「かも知れないね、確かに。でも本当に良い意味で女性が1人いるからメンバーどうこう、どういう気の使い〜とか変な…っていうのは全く無く、みんなで普通に遊びに行ったりもするので」

DJ「なるほどなるほど」

大森「ほんとドラミングぐらいだよね?ビートの感じ」

藤澤「繊細なね、ドラムのね」

大森「そうそう」

DJ「なんか皆さんケンカとかしなさそうですね。しますか?」

大森「ケンカはですね、基本的にしないんですけど、藤澤と髙野が…」

藤澤「ちょうどここに居る2人(笑)」

大森フェスに出させて貰う前日に、逃げ出しちゃうっていう。ケンカをして失踪しちゃう」

DJ「どういうwwwww」

藤澤「逃亡…(笑)」

大森「そう逃亡して、マネージャーが焦って探しに行くっていうのはありましたね」

DJ「まじっすか!笑」

藤澤「いや何かねぇ〜」

髙野「理由を思い出せないんですけど、ご飯を食べててマネージャーも同席してて、僕がちょっとこう…ムッとなってしまって」

藤澤「真剣な話をしてたら、髙野の空気がちょっと悪いなと。僕がね、感じまして。ちょっと髙野それおかしいんじゃないかって話をしてたら、僕が熱くなってきちゃって。それでなんか僕が1番ボルテージ高くなって、居てもたっても居られなくて、出てっちゃった(笑)」

DJ「出てwwwww」

大森「1出(いちで)ね。1出(いちで)。それを見た髙野も煽られたかのように2出(にで)をする」

髙野「2出(にで)をして…(笑)」

DJ「2人(それぞれ)探しに行かなきゃならなくなっちゃってww」

大森「それで帰ってきて髙野のほうから「ゴメンね…」「いいの」って…でそれを見て、いつもの様に食事をする残りのメンバー」

DJ「(爆笑) でもそんな頻繁にあるわけじゃないんですよね?」

ミセス「あ、全然!」

大森「逆にそういうのがあってちょっと引き締まるぐらいなので」

DJ「激レアなケースで」

大森「仲が悪いわけではないですね。なんかそういう…ふふふっ(笑)」

DJ「まぁまぁ稀にはあるかも知れないと」

大森「稀には…」

DJ「でも良い事ですよね?」

大森「僕らにとっては面白い話です」

藤澤「詳細な内容覚えてないからたぶんくだらない事だと思うんだよね(笑)」

髙野「そうなんだよね、内容が分からないからね」

大森「同じ長野出身ということでね」

DJ「ただ仲悪くしてケンカしてる訳じゃないから全然良いんですけどね(笑)」

Attitudeほんとに素敵なアルバムで毎日聴いてます。ミセスの、ここにこの音を入れてくるのか!という斬新な感じがミセスのジャンルという感じで大好きです。どういう時に思い付いてるんですか?

大森「さっきの派生ですけども…僕がそもそも音楽理論全く分からないんですよ」

DJ「あっ、本当ですか?」

大森「だから楽譜書けないんですよ。コード譜ぐらいしか書けなくて…音楽に関して無知なんですよ。メンバーイチ無知で…なのでそういうセオリーが良くも悪くも全く無いっていうので、そういうやり方を作っちゃってるんでしょうね」

DJ「でも逆にそれが斬新な音を使ったりとかね」

大森「っていう風に言ってくださってありがたいです」

DJ「例えばストリングスね。ストリングスっていうのは弦楽器ですよ」

大森&藤澤「バイオリンとか」

DJ「とか、管楽器とかいっぱい使われてると思うんですけども、入れようかなと思うタイミングも、この曲だったら入れていいかなとかも…ふと、こう…?」

大森「ふとですね。でも割と大きいところを占める楽器は初めのデモから入れてたりするので。例えばストリングスで言えばすごい硬いストリングスが良いなぁ硬い音が良いなぁとか人数はこのぐらいでみたいな、そういうイメージから話してディレクターと一緒に人数はこれぐらいで出来たら良いなぁと思うんだよねっていう話をして、ハイ〜っていうので始まるっていう」

藤澤「実際にプロの人達にね。弾いて…」

大森「お願いして。でそこからは本当に理論とか分からないので、弦の方々?がしっかり積んでくださったりだとか、そういうのがあって録ってるんですけど」

DJ「整え的な感じですよね」

大森「そうですそうです」

DJ「インフェルノとか管楽器入ってますよね?」

藤澤「そうなんです!おぉ!」

DJ「でもアレ、パッと聞き、たぶん」

大森「気付かないっすね(即答)」

DJ「分からないっすよね。サビの1番ケツにウヮ〜って大きくなって、「あ、ここ入ってたんだ」みたいなとこだと思うんですけど」

藤澤「そうかも」

DJ「あの隠し味みたいなやつとかも、ミックスとかでちょっと下げようみたいな感じになるんですか?」

大森「あーまぁそうですね、ミックスはなんて言うか…ニュアンスは隠し味なんですよ、やっぱり。隠し味で管楽器が入ってればいいなっていうので…管楽器が主になるようなグッと出てくるようなイメージは無かったのでああいうバランスにしたんですけど。あれもデモで僕が入れたのを藤澤にお願いして、藤澤がそこに対して積み直すっていうか、構成し直すっていう。フレーズを生かしつつ人がちゃんと吹けるような形で(笑)作り直すっていう」

DJ「アレはめちゃくちゃカッコいいっす。細かく聴いて欲しい。なんなら良いイヤホンか良いスピーカーで聴いて欲しい」

ミセス「(笑)」

DJ「そういう細かいところが見えてくるとかありますから」

インフェルノ

インフェルノ

DJ「ここまで色々聞いて来ましたけど、そろそろお別れということで」

大森「あらっ」

DJ「もう全然時間足りないんですよ」

大森「んふふ(笑)」

DJ「いやここまで音楽の話出来たのは初めてだったので嬉しいです、ありがとうございます」

藤澤「ありがとうございます」

DJ「また是非…今度は全然関係無い話でも…(笑)」

大森「嬉しいです(笑)」

DJ「是非また来てください。それでは!Mrs.GREEN APPLE 大森元貴さん、藤澤涼架さん、髙野清宗さんでした!ありがとうございました」

ミセス「ありがとうございました!」

 

*1:オーケストラ。Back trackの意味。

*2:ドラゴンボールに出てくる修行部屋。時間の流れが外界と違い、この部屋で過ごす1年は外界の1日となる。